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          プレスリリース

          *プレスリリースの内容は発表時のものです。販売が既に終了している商品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

          超高強度鋼板を適用した車体軽量化技術論文のシドニー H.メルボルン賞 受賞について

          2007年4月11日

          株式会社神戸製鋼所

          (株)神戸製鋼所とフェストアルピーネ?オートモーティブ社(*1)が共同研究した「超高強度鋼板を適用した車体軽量化技術論文」がこのほど、米国自動車技術会(SAE)および北米鉄鋼協会(AISI)から2006年シドニー H.メルボルン賞を受賞しました。来る4月17日(火)、米国デトロイトにおいて当該受賞の授賞式が行われる予定です。

          シドニー H.メルボルン賞は、カナダの製鉄会社ドファスコ社の市場開拓及び用途開発の担当重役として、鉄鋼産業と自動車産業の協業関係構築に多大な貢献のあった、故シドニー H.メルボルン氏の功績を記念して1997年より設けられました。毎年1回、SAEがデトロイトで開催する、自動車技術全体に関する世界最大の国際会議「SAE World Congress」において選考され、自動車用鋼材適用拡大の可能性を示すものとして最も優れた論文1件に贈られます。2006年は、約1,200件の講演と論文発表(内、鋼板関係で約50件)の中から選考されました。なお、日本企業の受賞は1998年以来8年ぶりとなります。

          今回受賞した「超高強度鋼板を適用した車体軽量化技術」は、当社とフェストアルピーネ?オートモーティブ社が約3年間かけて研究してきたものです。
          当該技術は、一般にプレス成形が困難とされる、引張り強度1180?1470MPa級の超高強度鋼板に対して、ロールフォーム成形技術(*2)を導入し、ピラーやメンバー等の車体骨格部品へ適用するものです。これにより、米国高速道路安全保険協会(IIHS)が実施している車体側面衝突試験をクリアすると同時に、従来の590MPa級鋼板を主体としたプレス成形部品を用いた車体側面構造に比較して約25%(14.4kg)もの軽量化を実現しました。(下図参照)今後は、実車適用に向けた技術開発に取り組んでまいります。

          (語句説明)
          (*1)フェストアルピーネ?オートモーティブ社
          当社の技術提携パートナーであるフェストアルピーネ?シュタール社(オーストリア)の傘下に属する部材製造メーカー。

          (*2)ロールフォーム成形技術
          回転するロールの間にスリット加工した鋼板コイルを通すことで徐々に成形する加工方法。主に建材等に使用される丸パイプの成形に適用されている成形技術であるが、当該研究では成形過程で異形断面化した部材を、自動車骨格部品に適用拡大するためのコンセプトづくりに取り組んだ。


          【図】超ハイテンロールフォーム技術による車体側面構造コンセプト 

           

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